以前『Dolce far niente(なにもしない喜び)的、旅のススメ』で1つの場所に留まって、のんびりする旅をオススメしました。
今回は、筆者が実際どんなスタイルで旅をしているかを具体的にご紹介します。
ゆったりと、街を好きになるように旅したい時の参考にしてみてください!
Contents
暮らすように旅する、旅の日程
本業が会社員の筆者は、年3回の連休でそれぞれ10日前後あります。
今回は筆者が取れることの多い10連休の旅程と、5〜6連休バージョンでの日程をお話しします。
10連休での旅程
- 1〜3日目:ゲストハウスで旅人から情報収集
- 4〜6日目:Couchsurfingで現地人から情報収集
- 7〜9日目:Airbnbで一部屋丸ごと借りて自炊生活
実際には、移動日があったり、10連休ちょうどではないので、3分の1ずつというイメージです。
もう少し細かくみていきましょう!
最初はゲストハウスで旅人から情報収集
筆者はめんどくさがり屋で寂しがり屋です。笑
また、旅は好きですが、準備や下調べが割と嫌いです。。。
そのため、最初はゲストハウスに宿泊して、旅人目線でのオススメな観光地や街のオススメスポットを聞いてみます。
特に、一緒に行動することで、旅人にお得な情報や、公共交通機関の乗り方なんかも学べます。(完全に人任せでごめんなさい。。。)
さらにゲストハウスは海外旅行者も多く、もちろんガイドブックなど異なるものを使っているので、日本で人気の観光地とは異なる場所を知ることもできます。
ゲストハウスに滞在している間はとにかく街を歩きます。
どこが街の中心なのか、食事はどこがいいか、繁華街や居住区の位置を把握しながら行きたい観光地があれば巡ります。
この期間の1番の目的は、旅の後半にAirbnbで一人暮らしする時、どこの地域に住むべきか決めることです。
「ここら辺に住んだらおもしろいマーケットが違いな」、「この辺は景色がとても綺麗だな」、「あのカフェでボーッとしたら素敵だな」などなど、街がとても好きになります。
中盤は現地の人のライフスタイルを学ぶ
経験をシェアすることで、現地の人の家に無料で泊めてもらったり、一緒に出かけたりできるCouchsurfingというサービスがあります。
▼もっと詳細なCouchsurfingの内容などはコチラ
このサービスのいいところは、現地の人の家に泊まって交流できること。
ここで、現地の人がどんな暮らしをしているのか、どんな場所に普段行くのかを学びます。
泊めてくれた人イチオシのボーッとするスポットなんて聞いても楽しいのです。
もちろん現地の言葉や英語が主になるけど、探せば日本語を勉強中の人もいたりします。
最後は気ままな一人暮らし体験
ここまでで、どの辺りに住みたいかというのが大体決まってきます。
あとはAirbnbでその付近の家を探します。
筆者のオススメは、人が住んでいる家の一室を借りるのではなく、アパート/マンション/家を丸ごと借りて完全な一人暮らしをすることです。
特に、昨日まで人が住んでいたんじゃないかというくらい設備や調理器具、調味料が整っているところを選びます。
現地の人が暮らしているライフスタイルに近いような部屋/家を探して、スーパーや市場で食糧調達、自分で料理して暮らします。
滞在先の物価次第では大きな出費になってしまいますが、大体ここに一番お金をかけています。
▼北欧で泊まったオシャレなAirbnbの部屋
※もっとおしゃれなところもありましたが現在は休止中でした。。。
期間が短い時はどうしたらいいの?
暦通り、5〜6連休しか取れないという場合は、どこのパートを優先させるか、自分にとっての優先度を明確にしましょう。
5〜6日の旅程例
- 1〜3日目:ゲストハウスとCouchsurfing組合せ
- 4〜6日目:Airbnbでひとり暮らし
※移動を含めない場合
他の旅人と出会わなくてもよければ、現地の情報は自分で全部調べてしまい(当たり前)、ゲストハウスの期間を短くするのもいいでしょう。
また、Couchsurfingでは色んな人の家に泊まりたいなと思うものの、連続で様々な人の家を渡り歩くのは、日程調整がうまくいかないことが多いです。(日本の休みと海外の休みは違うことも多いので)
そんな時はゲストハウスとCouchsurfing、家主と交流できそうなAirbnbの部屋をうまく組み合わせて、数日で街に詳しくなり、最後にひとり暮らしをしましょう。
もちろん寂しいのが苦手な人は、最後の一人暮らしを短くしてもいいでしょう。
ポイントは現地の人になり切ること
普段の日本での生活を思い返してみてください。
スーパーで食材を買って料理して、掃除に洗濯をしたり、好きなカフェでボーッとしたり。
それを旅先でも実践してみましょう。
市場ではお店の人と話しながら現地の特産品を聞いて料理を決めたり、我慢せずに街で見つけたスイーツをつまんだり、知らないところを歩いて新しいことを発見したり。
1つ1つが思い出になって、その街をもっと好きになります。
日本よりもいいなと思う暮らし方を見つければ、帰ってからの生活に活かすのもオススメです。
結局何がしたいの?
目的はあったりなかったりです。
「いろんな暮らしを学んで、より良い暮らしを実践したい」とかっこよく言えばこんな目的もあります。
ストレスだらけの社会の中で、少しでもストレスフリーで丁寧な暮らしを実践し、そんな体験を発信したいと思います。
でも一番は、この「暮らすように旅する」というスタイルがとても好きなのです。
街を歩くだけで新しい発見の数々、暮らしているだけでずっとワクワクすることができます。
仕事や普段の悩みを忘れて、「暮らす」ということに集中すると、毎日が輝いているように見えます。
その街が好きになり、自分の故郷が増えたような気持ちになります。
世界中に帰りたくなる街、お気に入りの場所があるというのはとてもいいものです。
もちろん目的は人それぞれ。このスタイルを一度経験してみると、その人にあった目的が見えてきます。
注意点
この旅のスタイルは街に詳しくなって、好きになって、いい思い出になる一方、注意点もあります。
全ての観光地はまわれない
海外旅行をするとき、国内の「都道府県」や「市町村」に行くわけではなく、「国」に行くという感覚の方が多いと思います。
例えば、「沖縄に行く」と言った場合は、本島内のみを周ったり、離島のみに滞在したり、移動が多くても本島に数日と離島に数日程度でしょう。
北海道を除いては都府県内の移動のためそこまで時間もかかりません。
一方海外の場合、「イギリス」に行くとき、折角だからストーンサークル、大英博物館、ホワイトクリフにハリーポッターの元になった大学、できればビートルズの。。。と言っていると、実は州を跨ぐような移動になり、とにかく移動に時間がとられた日程になってしまいます。
今回提案した旅のスタイルでは、1つの街に滞在するため、移動に時間を掛けることができません。
行くのに数日かかるような場所は残念ながら切り捨てて、拠点の街から簡単に行けるところのみに絞っていくことになります。
人によってはいつもよりお金がかかる
筆者は元々ゲストハウスやカウチサーフィンで人の家に泊めてもらうことが多く、夜行バスを宿代わりにするなど、「宿泊」にお金をかけていませんでした。
とにかく色々な観光地を巡りたいというバックパッカースタイルの方に多いように思います。
こう言った方々からすると。Airbnbで一室丸ごと借りたりするのはコストアップになってしまいます。
一方、常にホテルで暮らしていた方々は、地域の物価によってはAirbnbがホテルより高かったり安かったりするので、一概には言えません。
また、旅程の最初のうちは予め宿泊先を予約しておくことができますが、街を歩いて気に入った場所に住みたいとなると、Airbnbは若干高い物件になってしまいがちです。
バックアッププランは確認しておく
今までお話ししたように、この旅程は行き当たりばったりになる可能性もあります。
人気の街などでは、宿泊先の予約がいっぱいになっていることもあります。
特にカウチサーフィンやAirbnbは直前の申請お断りの方もいるため、注意が必要です。
万が一宿が取れずに露頭に迷ってしまわないよう、宿泊施設の空きがそれなりにあるのかは確認をしておいた方がいいでしょう。
また、どうしても行きたい観光地があり、公共交通機関以外の移動手段の予約がある場合は注意しましょう。
日本人に人気の旅行先や、旅先が同様に休日の場合は予約が取れにくいこともあります。
どうしても行きたい観光地は、休業日とともに、移動の予約が確保できるかも考えた上で、その他の旅程も決めていきましょう。
オススメのツール
今回紹介した暮らすように旅するのにオススメのツールを紹介します。
現地で快適に過ごせるよう、参考にしてみてください。
現地の人と交流、安く泊まれる宿泊関連
公式サイト:https://www.couchsurfing.com/
日本語での登録方法はこちら▼
Airbnb
公式サイト:https://www.airbnb.jp/
部屋を探してみる▼
安い航空券を探す
Skyscanner
公式サイト:https://www.skyscanner.jp/
Skysncannerの使い方はコチラ▼
街歩きにオススメ
実際に筆者が使っていて便利だなと思うものを抜粋して紹介します。
現地のSIMカード
現地の空港に到着したら買うこともできますが、事前にAmazonで買うことがきます。
迷子になるように歩くのもオススメですが、現地で暮らすように旅するという意味では、SIMカードを使っている方が暮らしているっぽいですよね。
使用にはSIMフリースマホ、旅先の国に合わせたSIMカードが必要になります。以下は参考用のイギリス(とその他欧州対象国)で使えるSIMカードになりますが、実際の旅行先に合わせて検索してみてください。
歩けるサンダル
毎日20km歩き、時に岩場やビーチも歩くため、水陸両用で長距離歩けるサンダルをずっと探しています。
現時点ではこのChacoのサンダルが圧倒的に安定していて、靴擦れも起こしにくくオススメです。
唯一の欠点は、安定性とのトレードオフですが、少し重たいところです。
ひたすら軽い傘
長期の旅行となると雨が降ることもあるでしょう。
折り畳み傘を一本持っておけば安心です。
モンベルの傘はびっくりするほど軽いので、長時間歩くのであれば疲れにくくオススメです。
あとがき
この旅のスタイルがとても好きです。
でも、もっと冒険したい!っていう時もあって、そんな時はまさにバックパッカーみたいなスタイルでも旅をします。
どんなことにも言えますが、「なにが一番いいか?」だけを考えるのではなく自分にあったバランスを見つけるのが一番だと思います。