日本にいながら、「旅をした気分」になりたくなることってありませんか?
コロナで旅に行くのが難しく、なかなかストレスが溜まったり、旅へのモチベーションが減ることもあると思います。
今回は、旅で遭遇する情景が最も良く描写されており、「また旅をしたくなる」雰囲気を味わえる映画をご紹介します!
Contents
旅人と他人の関わり方が最も緻密に表現されている『My Blueberry Nights』
一見普通のラブストーリーに見えますが、「旅をしている時に出会う人々との関わり方」を上手く描写した映画は他に見たことがありません。
失恋をした主人公がアメリカ国内を転々と住みながら旅する本作。
住む街、住む街で短期間の仕事をしては次の街へと旅立ちます。
一人旅をしていると、現地の人のコミュニティーや他の旅人グループと関わる中で、どこか遠くから見ている瞬間の自分に気づき、ふと寂しく感じることがあります。
そこから少しずつ仲良くなり、旅人だからこそできる(普段の生活では会うことがない)深い会話をするようになっていきます。
『My Blue Berry Nights』では、そんな他人との心の距離感を非常に上手く表現しており、また旅がしたいなと思う作品になっています。
旅映画の王道『Into the wild』
安心安定の街を訪れる旅があれば、僻地で冒険のような旅もあります。
親の敷いたレールにストレスを感じた主人公は、恵まれた環境の全てを捨ててアラスカを目指します。
ほとんどのお金も捨て、車が壊れてからは徒歩で旅します。
僻地での出会いは、より深い心のつながりが生まれることが多くあります。
大学を卒業したばかりのまだ若い主人公は、各地で出会う人々の琴線に触れ、それぞれの人生を変えていきます。
「旅の目的の1つは寂しさを感じることだ」とどこかで聞いたことがありますが、この映画では、深いつながりが終わるたび、一人旅に戻る寂しさと大自然の中で感じる寂しさを非常に上手く表現しています。
新たな人とのつながりを求めたり、大自然の中での冒険をしたくなるような旅映画の王道です。
名言がつまった『かもめ食堂』
日本人同士や海外に興味がある現地の人、ふとした瞬間から繋がっていきます。
異国の中にあるそんなコミュニティの繋がりを上手に表現した本作品。
単身フィンランドでカフェを営む日本人の主人公を中心に、さまざまな背景をもった人々が集まっていきます。
名言が散りばめられた本作は、何かを始めるのにそっと背中を押してくれます。
少しでも海外に住んだことがある人は、また異国の中に身を置きたいなと思える一本です。
旅人同士の人間関係がよく表れた『The Way/星の旅人たち』
疎遠になっていた息子が、巡礼の途中で亡くなったことを知った父である主人公。
息子が使っていたバックパックを背負い、成し遂げられなかった巡礼を行う中で、さまざまな人々や景色との出会いがあります。
「歩く」という行為は最も景色を楽しむことができる移動方法であり、また人と深い会話をするのにもうってつけです。
初めは意固地になって他者と関わりを持とうとしなかった主人公が、長い時間歩き、他の巡礼者と関わることで、ちょっとずつ心を開いていきます。
みんな何かを抱えていて、旅で交差する瞬間に見える人と人のつながりがとてもよく表現されています。
とにかく歩いて旅に出たくなる1本です。
色即ぜねれーしょん
年齢によって旅のスタイルは変わっていきます。
初めての旅、知らない人に囲まれたときはどんな気持ちでしたか?
本作では高校生の友人同士が不純な動機で隠岐島に旅をします。
初めての旅、初めて出会う変わった大人たち、知らない人同士が出会う旅だからこその関係という独特に空間のなかで、期待と緊張が入り混じった感情が楽しめます。
若い人は新たな目線で、歳を重ねた人は初心に返って旅をしたくなる映画です。